第76回 ストーマ近接部のケア
寒暖の差はあるものの、日中は暖かく心地よい日もみられる今日この頃ですね。外出の機会が増えることの多い春が来る前に、第76回コンバテック®me+®クラブ通信では、『ストーマ近接部のケア』についてお伝えします。春が来る前にストーマ周囲皮膚のケア方法を知り、安心して外出できるよう、今から準備するのはいかがでしょうか。
ストーマ装具を貼付する際は、ストーマサイズより2~3mm大きく1)カットします。面板の開孔サイズが大きすぎると皮膚に排泄物が付着して肌が荒れますし、小さすぎると面板貼付面に排泄物が潜り込んで漏れたり、ストーマ粘膜に傷がついたりします。面板とストーマ粘膜の隙間は適度に必要ですが、適度な隙間を保っていても、ピリピリとした痛みを感じることがあります。そのような時は、粉状皮膚保護剤、用手成形皮膚保護剤、皮膚被膜剤などで保護することで、症状を緩和できる場合があります。
<バリケア®パウダー>
粉状皮膚保護剤の1つで、主な用途は、ストーマと皮膚保護剤開孔部との隙間を埋めることです。粉状皮膚保護剤は、ストーマにかかっても問題がなく、ストーマ周囲の水分を吸収するとゲル状になり、排泄物の刺激から皮膚を保護します。2)
<コンバテック®シール>
用手成形皮膚保護剤の1つで、板状皮膚保護剤で支持体がなく、手で形をつくることができる皮膚保護剤3)を指します。粉状皮膚保護剤より水分に対しての耐久性があります。ストーマ周囲の皺やくぼみを補正する際に使用します。
<エセンタ®皮膚被膜剤>
皮膚被膜剤2),4)の1つで、皮膚に薄い膜を作り、粘着テープなどによる刺激から皮膚を保護したい際に使用します。
装具単体でケアできると簡便ですから、装具交換のたびにケアが追加されると煩わしくお感じになることもあるかもしれません。ですが、排泄物の性状は、食事内容や体調により変化しますので、長きにわたりストーマ近接部を健やかに保つコツとして、今回ご紹介したストーマ装具併用品をご活用いただくと、お困りごとが減るかもしれません。ご使用方法について詳しく知りたい方は、ご遠慮なくお問合せ下さい。
また、現在、ストーマ装具貼付による皮膚トラブルを経験している方がいらっしゃいましたら、お悩み相談をご利用ください。弊社の皮膚・排泄ケア認定看護師が、皆様のお悩み解決の糸口をご提案します。
お悩み相談- ConvaTec-club.jp
参考文献
1)高橋純.3ストーマ装具の使い方 装具交換方法とアクセサリーの使いかた.消化器外科NURSING.大阪,メディカ出版, 2009, vol.14. no.2. p31-39.
2)徳永恵子.装具.最新ストーマケア・マニュアル 術前オリエンテーションから社会復帰に向けてのケアまで.第1版,東京,医学芸術社, 2001, p20-22.
3) 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会編.ストーマ・排泄リハビリテーション学用語集第4版.マニュアル.東京,金原出版, 2020, p78.
4) 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会編.ストーマ・排泄リハビリテーション学用語集第4版.マニュアル.東京,金原出版, 2020, p66.
____________________
© ConvaTec, Inc AP-67640-JPN-JPN-v2
____________________